2014NBAプレイオフ・プレビュー(イースタン・カンファレンス編) [NBA]
現地4月19日(日本時間20日)から始まる2014NBAプレイオフをプレビュー。
イースタン・カンファレンスはレギュラーシーズンの成績からはマイアミ、インディアナの2強に見えるが、実際には波乱の予感を大いにはらんでいる。
概況
最大の関心事は「マイアミ・ヒートはスリーピートを達成できるか」ということ。しかし、過去の3連覇挑戦チームと比べても状況は楽観的ではない。昨季に続いてウェイドは故障を抱えており、特筆すべき新戦力は無し。ベテランの多いベンチはまたひとつ歳を取った。
昨季、マイアミをゲーム7まで追い詰めたインディアナ・ペイサーズは悲願だったマイアミに対するホームコートアドバンテージを獲得。しかし、オールスター後、調子を崩している。優勝経験の無い若いチームにとっては不安要素でしかない。
一方、トロント、シカゴ、ブルックリンの3チームはオールスター後の成績だけ見れば2強を上回っており、セミファイナル以降の番狂わせが期待できる。
1インディアナ-アトランタ8
4シカゴ-ワシントン5
3トロント-ブルックリン6
2マイアミ-シャーロット7
【本命】マイアミ・ヒート
レブロン・ジェームズがいる限り、マイアミが優勝候補の筆頭であることは動かしがたい。
しかし、鍵となるのはドウェイン・ウェイドの健康だろう。昨季もウェイドが万全であれば、インディアナ、サンアントニオに対してもっとアドバンテージを持って戦えたはずだ。しかし、今季も脚に不安を抱えたシーズンを過ごしている。
ウェイドが有効でなければ、ペイント内に切れ込んでプレイをクリエイトできる選手がレブロンだけとなってしまい、強固なディフェンスを誇るチームにとっては守りやすくなってしまう。
今季、ボッシュの3点シュートの試投数が増えていることは、フロアを広く使うオフェンスを志向するマイアミにとっては大きな武器になる。しかし、アレン、バティエを含むシューター陣を有効に使うためにもペネトレイトのできる選手が必要になる。その意味でも、ウェイドの存在感が大きな鍵になるだろう。
【対抗】シカゴ・ブルズ
リーグ1のディフェンス力を誇るシカゴはどのチームに対しても脅威になり得る。守備を中心にゲームのテンポを落とした展開もプレイオフ向きであり、バスケットを変える必要がない。
ノア、ブーザーのインサイドコンビはローポストでもハイポストでもプレイできパスもうまい。スモールラインナップが主流になりつつあるリーグの潮流から見ると古典的だが、そのためにかえって他のチームにとっては守りづらくなっている。
セミファイナルではインディアナとの対戦が予想される。守備が強く、典型的なPFを置くよく似たチーム同士だが、外角の攻撃力ではインディアナに分がある。しかし、インディアナはオールスター以降、調子を落としており、経験で上回りソリッドなバスケットをするシカゴが押し切る可能性は高い。
カンファレンス・ファイナルではマイアミとの対戦が予想されるが、インサイドに弱点がありリバウンドに難があるマイアミにとってはシカゴはもっとも戦いにくい相手になるだろう。
【サプライズ】ブルックリン・ネッツ
オールスターを4人並べるネッツは1月以降ケミストリーが整い調子をあげてきた。レギュラーシーズンの成績がもっともあてにならないチームだろう。
好調の鍵はスプレッド4のポジションに入ったベテラン、ポール・ピアースだろう。中でも外でも得点できパスがうまく、守備とリバウンドにも献身的だ。さらにリーグ屈指のクラッチシューターでもある。
若く勢いのあるトロントを沈める必要があるが、セミファイナルでの対戦が予想されるマイアミに対してはシーズン無敗と相性がいい。
両チームともスモールラインナップを採用し、フロアを広く使ったオフェンスを志向する。さらにその代償としてリバウンドに弱点を抱えるのも同じだ。しかし、どこからでもオフェンスを始められるブルックリンの方がこのオフェンススタイルの成熟度が高い。プレイオフでもマイアミを大いに苦しめるだろう。さらに、ピアースをレブロンを止めるための“捨て駒”として使うことができるのも大きい。
今季、キャリア最低のシーズンを送っているケビン・ガーネットが短い時間でも有効な活躍をすることができれば、大きなサプライズを起こすことができるだろう。
【ディサポイント】インディアナ・ペイサーズ
前半戦、絶好調だったペイサーズだが、オールスター後は調子を大きく落としている。プレイオフの経験が豊富なベテランチームであれば、ポストシーズンに備えて調整することもありえるが、若く勢いのあるはずのインディアナの不調は不可解だ。
強固な守備を誇り、中でも外でもバランスよく得点できる。ポール・ジョージもリーダーとして成熟してきた。東地区内のホームコートアドバンテージを獲得したことでマイアミを倒す条件は揃っているように思える。
考えられる不調の原因はケミストリーの崩壊しかない。特に若い選手の多いインディアナにとっては、この状況を立て直すことは難しい課題になるだろう。
カンファレンスファイナルでマイアミと対戦する前に姿を消すことも十分ありえる。
イースタン・カンファレンスはレギュラーシーズンの成績からはマイアミ、インディアナの2強に見えるが、実際には波乱の予感を大いにはらんでいる。
概況
最大の関心事は「マイアミ・ヒートはスリーピートを達成できるか」ということ。しかし、過去の3連覇挑戦チームと比べても状況は楽観的ではない。昨季に続いてウェイドは故障を抱えており、特筆すべき新戦力は無し。ベテランの多いベンチはまたひとつ歳を取った。
昨季、マイアミをゲーム7まで追い詰めたインディアナ・ペイサーズは悲願だったマイアミに対するホームコートアドバンテージを獲得。しかし、オールスター後、調子を崩している。優勝経験の無い若いチームにとっては不安要素でしかない。
一方、トロント、シカゴ、ブルックリンの3チームはオールスター後の成績だけ見れば2強を上回っており、セミファイナル以降の番狂わせが期待できる。
1インディアナ-アトランタ8
4シカゴ-ワシントン5
3トロント-ブルックリン6
2マイアミ-シャーロット7
【本命】マイアミ・ヒート
レブロン・ジェームズがいる限り、マイアミが優勝候補の筆頭であることは動かしがたい。
しかし、鍵となるのはドウェイン・ウェイドの健康だろう。昨季もウェイドが万全であれば、インディアナ、サンアントニオに対してもっとアドバンテージを持って戦えたはずだ。しかし、今季も脚に不安を抱えたシーズンを過ごしている。
ウェイドが有効でなければ、ペイント内に切れ込んでプレイをクリエイトできる選手がレブロンだけとなってしまい、強固なディフェンスを誇るチームにとっては守りやすくなってしまう。
今季、ボッシュの3点シュートの試投数が増えていることは、フロアを広く使うオフェンスを志向するマイアミにとっては大きな武器になる。しかし、アレン、バティエを含むシューター陣を有効に使うためにもペネトレイトのできる選手が必要になる。その意味でも、ウェイドの存在感が大きな鍵になるだろう。
【対抗】シカゴ・ブルズ
リーグ1のディフェンス力を誇るシカゴはどのチームに対しても脅威になり得る。守備を中心にゲームのテンポを落とした展開もプレイオフ向きであり、バスケットを変える必要がない。
ノア、ブーザーのインサイドコンビはローポストでもハイポストでもプレイできパスもうまい。スモールラインナップが主流になりつつあるリーグの潮流から見ると古典的だが、そのためにかえって他のチームにとっては守りづらくなっている。
セミファイナルではインディアナとの対戦が予想される。守備が強く、典型的なPFを置くよく似たチーム同士だが、外角の攻撃力ではインディアナに分がある。しかし、インディアナはオールスター以降、調子を落としており、経験で上回りソリッドなバスケットをするシカゴが押し切る可能性は高い。
カンファレンス・ファイナルではマイアミとの対戦が予想されるが、インサイドに弱点がありリバウンドに難があるマイアミにとってはシカゴはもっとも戦いにくい相手になるだろう。
【サプライズ】ブルックリン・ネッツ
オールスターを4人並べるネッツは1月以降ケミストリーが整い調子をあげてきた。レギュラーシーズンの成績がもっともあてにならないチームだろう。
好調の鍵はスプレッド4のポジションに入ったベテラン、ポール・ピアースだろう。中でも外でも得点できパスがうまく、守備とリバウンドにも献身的だ。さらにリーグ屈指のクラッチシューターでもある。
若く勢いのあるトロントを沈める必要があるが、セミファイナルでの対戦が予想されるマイアミに対してはシーズン無敗と相性がいい。
両チームともスモールラインナップを採用し、フロアを広く使ったオフェンスを志向する。さらにその代償としてリバウンドに弱点を抱えるのも同じだ。しかし、どこからでもオフェンスを始められるブルックリンの方がこのオフェンススタイルの成熟度が高い。プレイオフでもマイアミを大いに苦しめるだろう。さらに、ピアースをレブロンを止めるための“捨て駒”として使うことができるのも大きい。
今季、キャリア最低のシーズンを送っているケビン・ガーネットが短い時間でも有効な活躍をすることができれば、大きなサプライズを起こすことができるだろう。
【ディサポイント】インディアナ・ペイサーズ
前半戦、絶好調だったペイサーズだが、オールスター後は調子を大きく落としている。プレイオフの経験が豊富なベテランチームであれば、ポストシーズンに備えて調整することもありえるが、若く勢いのあるはずのインディアナの不調は不可解だ。
強固な守備を誇り、中でも外でもバランスよく得点できる。ポール・ジョージもリーダーとして成熟してきた。東地区内のホームコートアドバンテージを獲得したことでマイアミを倒す条件は揃っているように思える。
考えられる不調の原因はケミストリーの崩壊しかない。特に若い選手の多いインディアナにとっては、この状況を立て直すことは難しい課題になるだろう。
カンファレンスファイナルでマイアミと対戦する前に姿を消すことも十分ありえる。
2014-04-20 12:19
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